ACE COMBAT 5
The Unsung War

…The Unsung War…
……The Unsung Hero……
...The Unsung Dream...

あとがき

 えー……何から話そうか決めてはいるけど毎回どう切り出そうか悩む部分ではあります。
 ある意味究極の自己満足スペースがここになりますがお付き合いいただければ幸いです。
 実は最初AC5を買う気は更々ありませんでした。
 AC4の話がまだというのもありシューティングなんて自分できるの?
 なんて気風がまだあったからです。
 案の定話の大筋を纏めた頃は弟のプレイを横で眺めているだけでしたしね。
 ……それなのにブレイズの設定はその時点で固まってるあたりがなんともはや。
 で、いざお話を書こうとするとさあ大変。まだ発売して一月経ってるかどうかも怪しいのです。台詞資料なんてあるはずもなく、結果初めてプレイしたACは5と相成りました。
 時折15年前にタイムスリップしたり弟がDISC貸し出したりしてぎゃーな事もありましたが本編はこれにて完結となります。

戦場に行く者、残る者

 前回が真横でエースを支えていた通訳君の物語一本であるのに対して今回はエース達本人の思いに加えて、彼等を待つ人々によりフォーカスを向けた話となっています。
 前者は小説を書くために自分がプレイ下ということもあるのですが、後者に関してはエースにもに家族がいるという設定故に掘り下げないわけにいかないだろうと。
 一番のきっかけは決路における偽りの死亡報告でしょうか。待っている人が帰らなかったとき、一体どうなるのかと。
 現実感が無い。それがソルの答えでした。
 昨日までその場にいた人がもうい無い。というのはどういう事なのか、幸いにもまだ経験したことはないのですがたまに一人で部屋にいる時、一人暮らしは無理だなあと思ったことが。
 恐らく実際に遭遇するよりも、そうなったらどうしようと思うことの方がずっと恐い気がします。
 悔しい。それが残されたサンズの答えでした。もっとも、それ以上に彼を苦悩させるのが大好きな伯父を喪うという傷を背負う事になる幼い我が子の存在になります。
 そして二人とも、その小さな少女の為に帰ろうと誓います。
 エースを生き残らせたのはひょっとしたら小さな少女の祈りだったのかもしれません。

 Epilogにおいて、それぞれの会話の時間軸が何時なのか、そこで語っているのは何年後のエレンなのか、全てはご想像にお任せします。
 ハッキリしていることは一つ。
 ブレイズとしての戦いは終わったのだけれど、ソル=ローランドとしての戦いはこれからです。
 そして恐らくはグラーバクやSOLGよりもずっと手強い敵との。

 Missionごとにタイトルと冒頭文の意味を

Prolog過去の怨恨なんて俺達には関係無いんだ。故人となる人代表

Twins(双子・文字通りソルとデイズ)突然の敵機襲撃。断たれた日常。
Engage(交戦・一番最初なので)初陣直前の独白。実はこの手帳の主はメビウス1
 一番の冒頭部分。試験的意味も含めてますがここからが変化の始まりでしょう。

Longday(サンド島の一番長い一日)どんな罪を背負っても、やり直す事はいつでもできる。
Captain(文字通り隊長)北の谷で愚痴を零しているものかと。
Rookie(頑張れグリム君)失恋隊長にかかればそんなもん。
 三連続Missionでしたからねえ……。

Booby(文字通り)父もそれなりに苦労してましたよと
Brother(兄弟、言うまでもなくサンズ兄さん)15年前のソル達、もしくは現在のエレンへ。
Bird(鳥。もちろんの如くアレ)実はマネージャーの代筆
Burst(炸裂・ブチキレました)上官命令クソ食らえ
 実はタイトルの頭文字を全部Bで纏めてみようと言うこだわり。
 いわゆるひよっこ編となりもうした。

Visitor(来訪者・大統領と氷雨と8492)拾った希望はリボン付き。転げた希望は大統領
Persona(ペルソナ・仮面)現実の苦悩を和らげようと願うソルの心境。
Crossfake(偽りの映像、偽りの事件、偽りの英雄……そして経歴を偽る真の英雄)戦争の現実
Doubt(疑惑・文字通り査問委員会を指す)命を預かる者へ腐敗を戒める言葉。
Heroes(英雄ではなくヒーロー・氷雨やチャーリー11やグリフ)純粋故の力が最強である。
 英雄来訪編。同時にここから歴史が動き始めます。
 Heroesの白文字もう一つの候補が「憎悪の制御も出来ねえパトリオット-愛国者-なんざ暴徒と何ら変わらねえ」でしたが長かったのでやめた。

Companion(仲間)こちらも仲間w
Demons(悪魔達。複数形なのに注目)遅れたけどやってきたよ
Knights(騎士達・下とセットで)パイロットが生還すれば大勝利
Princess(姫君・当然ナガセ)守られてるばかりが女じゃない
 
えー……コンパニオンの所にうまく詰められなかったのですよ。
 焦らせるだけ焦らせたりと言うネタステージに(汗

Simple(簡単に)掌一つで全てを破壊する悪魔。長い時をかけて大地を蘇らせる英雄
Lost(失われる)仲間の死に何もできない悔しさ。語り手はリロイ。
Hope(希望)……泣かない強さと泣けない弱さ。
 横に並べると「容易く失われる希望」Simpleが最後の日常に……。

Truth(真実)反面教師的に。見捨てない、そして自分も生き残る。
Escape(逃亡)おやじさんの正体と父との繋がり

Monolog(独白)バルトの自殺を知ったクルトの結論

ReStart(再出発)メビウス1がもう一人の英雄に当てようとした激励
Flugel(ドイツ語で翼)幼子を預かる全ての大人達へのBrotherのそれよりも強い戒め
 リスタートの意味そのままに再出発。リボン付きの心は翼と共に届いたはず。
 同時に残されたサンズやエレンと7を取り巻く銀翼の鷹編の始まり。

Resolve(覚悟の意)英雄と悪魔の二面性。
Contact(接触。多すぎて書けないw)手頃な穴に捨ててきた
Innocent(無垢なる鳥)力は用途一つで姿を変える
 核廃棄三連続。サンダーヘッド戦線復帰。ノルト・ベルカへの接点。
 ついでにハーバートさんも登場……クレーターに無形物が大量に捨てられてる予感。
 白い鳥で出てきたドイツ語「憎しみの鎖はこの手で断つ」ベルカに生まれた者として。

Rushing(突進の意)語り手は当然少佐。英雄の素質を秘めた子供達
Reunion(再会の意)今はもう存在せぬ町へ……その相手、実はデイズ
Answer(答えの意)生き続けてこそ、答えというフレーズがあったんでw
Braves(海の勇士達)7とリロイ。敵味方を超えた平和への思い
 お帰り失恋隊長編(笑)そして過去の登場人物達も揃い踏み。
 ……この4話の間ソルに一体何があったのやら。

Together(集え)やはり最後の演説はこの方でなくては
Finale(最後の宴)死んだらそれまでですよ
Invoke(遙かな祈り)死んでもいい人なんて一人もいない
 人間同士の憎しみの終結。そしてそれぞれが飛ぶ答え。
 ……フィナーレの時に「黙ってろこのタコ!」と言うのが最初の案で、
 残り全員に「タコキタ―――――(゜д゜;)――――!!」と言わせたかったのをぐっと堪えたw

Journey Home(帰るべき故郷で待つ人々へ)最終Missionは彼しかあり得ないでしょう

Epilog未来を切り開くのはあくまで人間。明日を生きる人代表

 実は一行ごとに置いてあるMissionの数が増減してます。
 最後をJourneyHomeとEpirogで締める為、そしてMonologの所で再出発という意味で一個だけになってくれて良かったです。

 さて、ここからは自分語りに入ります。無駄に長いです。嫌なら回れ右(笑

ブレイズ……ソル=ローランド
・成長していく亡国の騎士
 絵に描いた様な戦災孤児になってしまいましたが流石主役と言うべきか最も大きく変化していったキャラクターです。TwinsFinaleを読み返すと変化が露骨に解ります。(例としては極端ですが)
 冷静な口調で子供じみていた序盤とたわいもない話に笑えるようになった大人。
 今までずっと自分を守ってくれていた存在(=兄)を亡くし、実感も得られないまま戦場へ。
 なし崩し的に隊長というプレッシャーを支えに戦わざるを得ない状況に立たされる事になります。
 Twinsの独白の部分で自分は感情がまともに機能しなくなっていたのではと言いますが、これがソルの子供の部分。不幸な自分へのナルシズムです。次の出撃であっさりそれが思い上がりだと知るのですが。
 守る者が無くなった彼は時を同じくしてめまぐるしく変わる周囲の影響を露骨に受け始めます。
 ……でも皮肉や冗談なら結構序盤から頭の中に流れてるんですよね。
 何かと要領の悪い性格ですがその最たる物が視覚と想像力でしょう。
 自らが打ち抜いた血染めのキャノピーを直視し、戦火の向こうにいる敵の人格を考える。
 後述しますが性善説的価値観の持ち主なのでこれらは確実に自分の「罪」として蓄積しています。

・初期設定
 南ベルカ軍人家出身、15年戦争の時一度失語症になるも復帰。
 3人兄弟の末っ子。父に反抗した10歳年上のオペラ歌手の兄。
 双子の兄が軍属だったがオープニングの襲撃で戦死。
 幼い頃の夢は英雄と呼ばれるパイロット。だがその夢が叶うことを今は忌避している。
 ちなみに上二人は人当たりの良い華奢と言っても言い雰囲気で彼だけ似てない。

 これらの設定は査問委員会あたりまでで出来ていたものですが……ほぼできあがってますね。
 ベルカ人、失語症と言うのはACお約束の無口なエースにするためのものだったりするためこの頃は深い意味は無かったんですが(今思えば酷い話だ)
 そして今回のエースは家族持ちにしようと言うことでサンズとデイズが。
 更にせっかくベルカ出身なんだからとバルトパパが。
 ……後になってベルカが今回の敵と解った時には驚いた驚いた。

・隊長という責務
 そして兄の死と言う実感は忙殺され、かつて父がそうであったように仲間を守る為に飛ぼうと決心を固めます。ハイエルラークのひよっこの一件はその最初の挫折には……残念ながら入りません。悲しむべき事には違い無いのですが相手があまりにもでたらめすぎました。
 結果的に救出できたナガセもノーカウントです。
 これはこれで大きな変化をもたらす事になるのですがそれはまた後ほど。
 やはりチョッパーの死。飛んでも兵器が出たわけでもない当たり前の空戦。この当たりになると制空戦への自信もプラスされてその現実に打ちのめされてしまいます。その時彼に救いの手を差し伸べたのは……ふと見た夢。ふさぎ込む自分に笑いかける夢。その時、周囲が自分をどう見ていたのかに気付く。
 そして自分がこうではいけないと気付く。仲間まで不安にさせては行けないと気付く。
 そうして「心配かけたな」と言う言葉が出たわけで。
 不安を払拭する。奇しくもそれは最初の出撃の時、バートレットとチョッパーのやりとりをみて自分には真似が出来ないと思っていたことだったと。
 ……ぶっちゃけると後半入って色んな意味でブッ壊れてく理由だな。
 うん、やってることがグリムと変わらない(笑
 そしてよく考えると後ろ=ナガセに丸投げ。対地=グリムに丸投げ。ムード=チョッパーに丸投げ。
 なんつー人使いの荒さだ。

・戦う理由と過去の因縁
 当初はもはや何がなんだか、としか。恐らくMonologで語った以上の理由は無いと思います。
 恩返しと当てつけ。自分は家族を悲しませるような事はしないと……でも死亡通知届けてしまったりなんなりで全然達成できてないのが辛い所。
 生きて帰りたいなら端から軍属にならなければいいでしょう。オブグラなんてほっときゃ良かったでしょう。
 でも父親と同じ立場で無くては意味がなかったし(この当たりが子供)連中を放置したら罪悪感で自分が壊れるのは目に見えてますし何よりも恩を返す方法が他に無いです。
 だから彼はここ一番の時、親しい人にこう言います「死なない」と。
 どんな無茶も皆で生き残るために熟考した結果です(SOLGは例外・笑)
 ちなみに恩返しの対象、実は少佐だけではありません。
 10歳当時既に祖国がやっている事の馬鹿さ加減を理解していたが故に亡命した自分達に温かい手が差し伸べられるなどと思っていなかったので、少佐(当時は中尉)が手を差し伸べてくれた事やサンズ達を探す為に肩車してくれたパイロット達の優しさは身に染みたでしょう。
 その経緯や序盤は恩返し所か仇を返していた経緯なんかは若獅子編で語ります。
 このあたりはソルよりデイズやサンズ達の領分なので。
 ハミルトンに対しては激情したのにオブグラに対しては冷笑。この差はそれまで築き上げたものが関わっています。元々父親の自殺の原因が祖国の馬鹿さ加減にあることを知っていた以上オブグラに対しては「まだ馬鹿な連中がいるよ」程度だったのに対し、それまで何となく居心地の良かったハミがそんな連中に手を貸していると思うとぶっつりと。

・消えない傷
 彼の傷は外と内のにそれぞれ二つあります。
 外面の傷は額と……実はもう一つあるのですが若獅子編で。
 この傷何かにつけて額をぶつけまくってしまいどんどん悪化して結局消えなくなったと言う、何とも情けない傷跡ですが。でもそのきっかけとなったのはチョッパーの死から立ち直らせた夢と考えるとそこまで格好悪いものでは無いんですけどねえ……。
 内面の傷は失語症と血液恐怖症ともう一つ、泣けないという事でしょうか。
 前者二つは初期設定の通りなのですが結局克服はできず、むしろ引きずり続ける事で死の重みを忘れまいとしたようです。
 一番表に出ていませんが重要なのは最後の所。
 兄の死に泣けずひよっこ達の死に泣けず、そして目の前で守れなかった親友の死に泣けず。
 15年間子供のままで居続けたツケが最大のストレス解消行為とも言える涙を枯らしていたと言う。
(感情の涙はストレスホルモンを直接体外に出してしまうんだそうです)
 ハイエルラークで泣いていたとエレンが証言しているのですが彼自身の意志では無いので割愛。
 ただHopeでは薄い壁の向こうにいるジュネットに席を外させていますが……。

・夢
 流石主役、語れる語れると言うのもこの項目で最後にしときませう。
 夢と言っても寝ているときに見るあの夢です。実は没にしたネタにソルとブレイズと言う多重人格なネタがありました。その名残が現れているのがPersona最初の一文とDoubtや直後のHeroesで見る夢です。
 虐待された子供が自己防衛の為に別人格を作るのと同じ要領で戦火から心を守るためにブレイズと言う仮面を被るソル……こう考えると意図してたわけではないけど本当に10歳の子供ですね彼。
 直接的に書くことはありませんでしたが後半の、キレたり笑ったりするあれが彼の素です。
 精神的に強くなっていった彼にはもはやブレイズの仮面すら要らなくなったというわけです。
 夢に関してはMonolog以降は夢を見させないと言う制約を設けました。
 それ以前の夢を見る頻度はさほどでも無かったですが重要事項も多かったです。
 と言うわけでそれまでの夢を箇条書き。
Rookie
 チョッパーの見た海面の顔。夢の中では彼が海に沈んでますが。
 でもここで重要なのは悪夢から覚めた後に現実が待ち受けていると言うこと。
Booby
 一件孤独な描写ですがこんな事考えられるのは今仲間がいるから、幸せ故です。
Brother(作中描写無し)
 ソル自身も覚えていない夢。エレンがデイズの事を聞いたときに見ていたと思われます。
 しっかり姪を抱きしめて涙しているので恐らく帰還直後のサンズと同じ状態でしょう。
 父の自殺に関して、彼が最も家族を責めたのはあくまで隠そうとしていたことです。
(そんことをしても無駄なばかりか傷つけるだけと直前とFlugel冒頭の言葉に出ています)
Burst
 久方ぶりの充実感とお前そんなに熱くなってたのかいと。
 あとはもう無くなってしまった幸せ、そんな感じ。
Heroes
 露骨に工科大学事件の描写ですが躯の中央で泣いている子供はブレイズです。
 結局お前のしてる事も大差ないと突き付けられてしまうわけです。
Companion
 こちらもBoobyと似たような感じです。タイトルが仲間だったので。
Princess(寝言)
 あの時のドイツ語の訳は「お前は俺の二番機なんだから」(反転)と言うわけで実質告白です。
 起きていたら多分素で同じ事言って茶化されていたものと思います(笑
Hope
 最重要。凹んでいるソルに対して何やってんだ隊長と笑い飛ばされる夢です。
 本当はその後デイズや父親に三途の川から追い出される予定でした。
 前を見て生きろと突き付けられる。これは本当に夢だったのかそれとも……。
Monolog
 夢と言うより幼い頃の回想。忘れかけていた想い出や空軍に入る理由を振り返るある種の原点回帰。
 ですが最後の空戦のシーン。あれはデイズの視点だったという話。
没夢
 SOLG攻撃作戦の直前、子供の姿をしたブレイズが出てきます。
「父親、祖国、過去、君は色々なものを否定したけど……一番否定したかったのは、血に汚れていく自分の手だったんじゃないのかなあ?」
「だから何だ」
「そして最後には自分自身まで否定するのか」
「そうするに足るものがある。それだけだよ、ラーズグリーズ」

 キャラクターそれぞれへ

ナガセ
・言わずと知れた最高の二番機。
 とはいった物の描写が少なかったかもしれないとか彼女の一人称実質のろけとかMyキャラ万歳じゃなかったのかとか課題も多々残してしまったキャラです。
 でもだんだんソルが逞しくなっていることを語っているのも実質的に彼女だけなんですよね。
 最初は悪いことしてしまったなからちょっとずつ惚れて……ベタ惚れと言う状態をスルーして愛情(笑)
 なんだか結構穏やかな恋になってしまったなあ。
 普段は守ってあげてるけどいざというときは守ってくれる。
 普段は姫でいざというときは騎士って何処の少女漫画と、
 保護欲そそっといていざというとき頼りれるって美味しすぎだろと、
 ……イメージ的にはウサギの騎士なうちのブレ(笑
 青い鳩の話、彼女は結末が納得できずに破り捨てた事にしています。
 奇しくもソルがその話を嫌いだったのと同じ理由で、だから嬉しそうなんですよと。
 ちなみに彼女の存在は空の上でも重要なポジションを占めています。
 彼女一人がソルの後ろを守ってさえいれば彼は残り全員の後ろを守れるのですから。
 雪山で彼が焦りを感じたのは、何も意中の相手の(色々な意味でのw)危機だけではありません。

チョッパー
・ロックの魂は死なず。
 実は一番描写に勇気がいった人です。人気ありますし私自身彼は好きですし。
 精神的にソルを一番支えていたのはこの人だったんだと思います。
 何せ奴の性格がネガティブな方向に走りがちなので。
 こう言うことは意中の異性相手では難しいですしね。
 Mission17の描写はかなり前の段階から決めていました。
 と言うよりエスコン小説を書くにあたって一つのこだわりとして「死はあっけなく」と言うものがあって。
 死とは死であってそれ以上でも以下でも無い。あくまで事を動かすのは生きている人間だと。
 この時ソルは沈みがちな精神を方向転換してくれる相手を失ってしまったことが最大のダメージになります。ひよっこの一件でもチョッパーがいなければ回復せず悶々と沈んでいったでしょうし。
 ですがそんな彼を救ったのは皮肉にもまだ生きていた頃彼に言われた言葉だったと。
 その言葉はしっかり届いたはずです。

グリム
・小さな英雄候補
 実はソルが一番可愛がっていたのは子奴だったりします。
 三男坊だったから弟が出来たみたいでかなり嬉しかったものだと(笑)
 多分撃墜なんてされたら一番凹むのは多分この子です。
 その場合優秀なメンタル面におけるメディックが生きてるので回復はするでしょうが。
 某所でうざいと評判の彼なんですがチョッパーが落ちた後の彼のお喋りはちょっと哀しいです。
 何となく必死に場を変えようとしていたんじゃないかと。
 ソルも同じ様な部分が合ったためResolveでお互いニヤリってなってしまうんですが。
 スノー大尉と仲良しこよし書きたかったなあ……(笑

スノー
・ごめんなさい(笑)
 ソル性格上なし崩し的に途中参加されてしまうとどう接すれば良いのか解らないだろう状態に^^;
 多分この戦いのことを誰かに話したときに後で「スノーって誰だっけ」ってなりかねません。
 某所では空気の読めない男として有名ですが
ス「人の暮らしの絶えた土地にたたずむ、陰気な城だ」
ソ(……俺の生まれ故郷なんだけどなあ(´・ω・)
 やっぱ読めてない。
 と言うか台詞資料見るとほんとボロクソに言われてます隊長の生まれ故郷。

ジュネット
・英雄達を繋いだ筆
 実は非常に動かしにくいキャラでした。無個性が個性と言われてしまうほでしかもあまりの影の薄さに実はブレイズなのではとか某所で言われてしまうほどに。
 ちなみに彼がソルに苦手意識を抱いていたのは単に彼の目つきが悪かったからだという(笑)
 第一印象は狼を思わせた、ですから真正面に据えると射抜くような目を当初してたんです。
 ケストレル艦内にいる時もそうだったら例の記事ベルカ語訳はおやじさんに頼んだでしょう。
 描写こそBravesにちょろりと出ている程度なのですがソルとサンズと、ひいてはメビウス1とを結んだ細い糸は間違いなく彼です。

おやじさん
・過去と今を繋ぐ人
 あまり語れることは少ないのですがねこの人。やっていたことは結構重要です。
 ちなみにKnightsで話した事は当然と言うかソルの父親の話です。
 恐らくこのままでは父親の二の鉄を踏みかねないと最初に気付いたのはこの人でしょう。
 幸いその父のお陰で息子達は自殺を最大の罪として捉えていたお陰でそうはなりませんでしたが。

バートレット隊長
・変わらぬ豪快、変わらぬ強さ。
 何というか……この人は一種の完成形ですよね。場数を踏み人間的にもできあがってる。
 やはりこの人ほど先頭に立つのに相応しい人はいないと思います。
 そしてその影響力も凄まじい。彼と再会した直後が最もソルの変化が急激だったのですから。
 勿論少佐の影響も多いでしょうけど、今度はお幸せに(笑
 ちなみにMission1で笑った理由は「修羅場知ったかぶった顔をしていた」からです。

ナスターシャ少佐
・したたかなエースメーカー
 何というか、罪な女になってくれてしまいました。ソルにとって融和と平和の象徴は彼女だと思います。
 彼女がいなければハミルトンの誘いとか8492とかで迷いが生まれかねませんし最悪ハミルトンと同じ道を転落していくことにもなりかねませんでした。
 ちなみに15年前当時ユーク側の人間だと最後まで気付かなかったらしいです。
 それを知ってちょっと呆けると言う話もあったのですが主観がジュネに回ったため没に。
 一生バカップルでいるつもり満々らしい。

ユークトバニアのレジスタンス
・志高き若者達
 グリムに続いてウザいと評判のアリョーシャとその友人であるユーリーが中心です(笑)
 私はこいつら結構好きだったりします。まあ上を飛んでる身としてはウザいでしょうが。
 Mr.Bと少佐の良き協力者達以上に核解体に挑む彼等は勇敢だったと思います。
 実はユーリーなのですがReunionの時涙していたのは彼です。
 その後アリョーシャに「んなことしてると死亡フラグ立つぞー」と茶化され、結局最後まで生きているという話にしようと思ったのですが、彼等を見送ってるのにそれはないかと削った結果……。

サンダーヘッド……シリル・コーウェン少佐
・最後の最後に希望を繋いだ男
 チョッパーと言うと忘れてはならない石頭管制官。決路以降全く出てこないと言う不遇の扱いに何人が彼のその後を想像し補完していったでしょうか。
 ちなみにお名前は某所様からいただきました。ファーストネームは……実はロマ歌で女性の神様と勘違いしていた人からだったという。
 あれからペローもあっさり逝ってしまいここにいては命が危ないと静養と言う名目でオーレッドへと。
 それでも周囲への恐怖心は拭えたものではなくふらふらと彷徨っていた頃、路地裏のバーに懐かしい人達の写真が綺麗に並べて張られているのに気が付きます。
 そこで出会ったのがサンズ……実はデイズと瓜二つの彼を見て驚くと言うルートも考えていたのですが、チョッパーとの想い出の方が濃いだろう事とここでデイズ出したらちょっとアレかなという大人の事情で没。
 聞こえてきたベルカ語の会話は間違いなく自分が同行したあの任務についてのもので……律儀な彼はその場を立ち去ることも出来ず声をかけてしまったのが運のツキ。
 結局知っていることを絞り出すだけ絞り取られるのですがそのお陰で冷静に状況を思い返すチャンスが与えられ、ウォードッグ隊が生きている可能性を見いだします。
 同時にそれはノルト・ベルカとの繋がりも産み、三つの国を繋ぐ線を引く事になるのですがまた別な話。
 そうしてる所へやってきたやはり彼等と縁のあった4人の軍曹達。
 ウォークマンを託されたときは運命を感じずにはいられなかったでしょう。
 その後大統領の帰還に巻き込まれたり腕を折ったり整体士に泣かされたり(笑)色々ありましたが最後の最後、親友の形見と思いを彼等の元に届けることができたと。
 ある意味で一番報われた人です。
 予想外の大活躍をしてくれた彼がオーカ・ニェーバにウォークマンを届けさせた時、私自身も何か報われたと思える程。

オブニル&グラーバク
・払拭すべき過去の罪その物
 ソルにとって彼等はなんだったのか。かつての悲劇を繰り返そうとする愚者であったでしょうし同時に父の幻影をちらつかせる存在でもありました。
 敵としての側面が強い彼等を語る術を私は多く持っていませんが、彼等もまた時代に心まで翻弄された人達、恐らくはソルの下した判決はそれだったかと。

ハミルトン
・英雄と表裏を成す哀しき背信者
 オブグラ同様に多くは語られていないように見えて実は端的に彼の裏切りの理由は語られています。
 非常に解りにくいですが最初はInnocentにてバーのマスターが語っています。
「ただ、もう理不尽な思いをする子供達を見とう無くてな」
「……戦争は人の心に闇を植え付ける。そうなった子供ほどやっかいなもの無かろうて」
 マスターが語っていたのはソル達の事だったのですが彼等には少佐達との想い出という支えがありました。
 ですが他の亡命者や南ベルカに住んでいた子供達はどうだったか。
「それが、巡り巡って何か起こさぬとも限らぬしな」
 恐らくグラーバク飛行隊の中にもそういった心の闇の犠牲になった子供はいるはずです。
 15年前を生き延びたにしては怯えてイジェクトしてしまった3番機等がそうでしょう。
 そしてTogetherでのハミルトン自身の言葉。
「共通の敵がいる間の一時凌ぎに過ぎん!!」「次の矛先も解らないか!」
 13〜4歳というのは一番そういった影響を受けやすい時期だと思います。その頃に目の当たりにした人の負の部分。この時の影響が元でベルカ出身者への同情心と性悪説的考えの根付いたハミがグラーバクに目を付けられ利用されていくのは当然の流れだったかもしれません。
 そしてオーシア、ユーク、ベルカ三国の人間が助け合っていたからこそ生き延びる事が出来た為に、性善説的な考え方をしていたソルに惹かれる事はあっても根本的に相容れる事は無かった事も。
 勿論アシュレイは内心思い上がるなと見下していたでしょうしソルからしたってそんな理由で可愛がられていたなんてたまったものではなかったわけで、何もかも報われなかったなあ……。

そしてここからはオリジナルキャラクター達

デイズ=ローランド
・謳われない戦の謳われぬ犠牲
 当初から、ほぼ即興で存在が決まっていたキャラの一人です。
 お亡くなりも既に決定事項。あの8人の中にはきっと地上に友人がいた人もいるだろうと思うのですが。
 プレイヤーを乗せるのは上手いですがこういった穴も多いのがACシリーズの魅力だと思っております(意図的かどうかはおいといて)
 最期の台詞のせいか何故か彼の死は尾を引きませんでした。
 いえ、やはり引いていたかもしれません。
 だからこそソルは現実感の湧かぬ自分に違和感を感じ、戦場を飛ぶことを切望してしまったのですから。
 その結果無事に?感情の琴線が触れた為それ以上尾を引かなかったのでしょう。
 彼に受け持ってもらったのは「もう居ない人」と言う役割。
 ヘソクリを拝借したりナガセを落としてやると息巻いたり、彼絡みの回想はいつもギャグシーンなのですがその当人たる彼はもうこの世の人ではなくなっています。
 ナガセには本気で惚れ込んで居ました。それを自覚したと同時に思い出したのは兄弟三人で仲良くフられた初恋の人でした。その時、人付き合いが苦手故にナガセとの接点こそ無さそうな弟ですが自分が執拗にアプローチすれば嫌でも弟とナガセが互いに話す機会が増える。
 そこまで思考が行き着いた時にデイズは気付きます。軟派癖が有名な自分と人付き合いは下手だがいざ交流関係ができれば誠実な上に末っ子気質で母性本能を刺激して実質的に少佐を独り占めにしていた弟。
 勝ち目は欠片もありません(笑)
 幸い母の容態の関係で交代に見舞いに行くことが多かった、と言うわけでソルとナガセの接点が出来ないタイミングでの軟派にせいを出す一方、弟と恋の鞘当てをするのを内心楽しみにしてました。
 結果は……ごらんの通りですが。
 そして彼にはもう一つ、これはもう本編と無関係に近いのですがソルの強さを発露させない為の枷でもあります。元々が大人しく声を無くしいち早く父の死の真相をしって傷ついた弟を過剰に守ろうとしたためにかえって弟の自立を阻害し、彼自身もまた、アシュレイにヘッドオンで撃墜される事になったのは自分の声から即座に父を連想した男が次に標的を定めるのは弟だと気付いたためでもあります。
 Monologでの「何か、声を聞いたような気がする」というのはアシュレイからの誘いの声です。
 そして「見捨ててたまるか」と言った対象は……他ならぬ弟だったと。当人は仲間だと思ったようですが。
 彼を悼んだのは少佐とエレン。そしてソルとナガセが彼を悼んだタイミングは少佐達と合流後。
 どうやら彼を悼む資格には、強さという条件があったようです。

サンズ=ローランド
・ダメ大人代表は平和の旗手へ
 私の書く話はたいていの場合大人<子供と言う図式が大半を示すのですが、その最たるキャラクターがサンズ兄さんです。彼が受け持つことになった役割は当然「無事の帰りを待つ民間人」です。実際サンズがこの戦争で与えた影響というのは実に微々たるものです。サンダヘとの接触もありましたが彼がいなくてもウォードッグ隊の記事をしげしげと見ていればマスターが声をかけたでしょう。
 アピートあたりで避難誘導に奔走させることでHeroesの一人にしようとも思ったのですが結局へたれてましたし。
 そして父親という立場にありながらエレンに真実を伝える事が遅れ、娘は既に答えを出していたように感じてしまうと言うハミとは違う意味で報われない立場に置かれた人でした。戦時中彼に出来たことは英雄達の独白を聞きながら家族の側にいることしか無かったわけです。
 だから彼の本当の戦いは終戦後です。
 やはり戦争の傷跡を残すことになった故郷の為、成長するに従い伯父を悩ませる事になるだろう娘の為、彼は憎しみその物へ喧嘩を売る事になります。
 弟達の戦いと違い終わりの無い、Endless Warへ身を投じる事に。

エレン=ローランド
・未来への希望、癒えない傷跡
 実はラスボス様(笑)
 やはりと言うか何と言うか、大人の都合に振り回される子供の存在は私の中では必須事項らしいです。
 ですが子供の方も黙っていません。ひたすら彼女に気を揉んで自滅していく大人達(笑)を余所に彼女自身は自分の気持ちに整理をつけていた強い子です。母親が賢い子だと言っています。確かにエレンはちょっと幼すぎますが幼少期を振り返れば物心付いた頃には既に子供は子供なりに考えていませんでしたか?
 寝ぼけながらも自分を抱きしめて涙したまま眠りに落ちた伯父。そんな伯父の引く飛行機雲をみて涙する父。そんなもん見せられれば子供なりに考えもするし悪い予感が過ぎったりするってもんです。
 ただしその結果困らされたのは父ではなく7さん。散々悩んだ末に戻ってくるけど気付かないし気付かれない、でも先があると言う解答。それで納得したフリをしてもやはり父の口から現実を知ったときは辛かったと思います。でも喚いたりはしないで黙っていたのは……ちょっと損な性分だったんでしょうね。
 そしてレオン中佐には伯父さん達の為にも笑って生きるよう言われます。ある意味美味しいところだけかっさらわれてますね。
 彼女の戦いもまた終戦後です。何せ弔報がまったくの嘘だったため、ひょっとしたらデイズ伯父さんも帰ってくるかもしれないと思う時期を作るのには十分ですから。ソルを単品だとつまんないと言ったり挨拶した直後に「デイズおじさんはどうしたの?」と聞いて来たり、彼女最大の問題は優先順位がデイズ>サンズ≧(シルバーホークの面々)=ソルとなっている所でしょうか。
 ちなみに、どうやってパイロットを特定しているのかに付いては永遠の謎です。

 ついでに語ってみる誕生秘話。彼女は2006年生まれです。
 Heroesでサンズが来年5歳〜と言っているので少なくとも前半六ヶ月の生まれでしょう。
 となるとその訳一年前はユリシーズ戦争終盤か中盤なわけで……。
 エスコートMissionに上客として乗っていたサンズ兄さん。ガタブルしているスチュワーデスさんだったお母さんを励ましながら何とか無事に着陸。その後帰還延長せざるを得なかった兄さんは偶然休みを頂いているお母さんと出会います。で、何となく気があって、前線部隊の整備班に妹がいるとか、気になる異性がいるらしいとか話しながら……数ヶ月後、ハイエルラーク基地に届く一本の電話。
「や。ソル、元気か」
「うん。そっちはどう?もう戦域も狭くなってると思うけど」
「相変わらずだな。それよりさ、ちょっと大事な話があるんだ、私、結婚するから」
「……へ?」
「出来ちゃった」
 その後受話器越しにベルカ語で「アホーッ!」と絶叫したとかしないとか。
 一方ユージア大陸では……。
「あ、姉貴、どう言うこと?」
「私ね、結婚退職するから♪あなたも軍辞めちゃうんでしょ?」
「……相手は?」
「あら、会って無かったかしら。あの後私を支えてくれたお兄さん」
「ああ、あのひょろいのか」
 そりゃあもうドタゴタしたのは言うまでも無い。
 ちなみにお婆ちゃんになってしまった三兄弟の母親はと言うと。
「あー、やっと身を固めてくれたわけね。最後まで責任取らなかったら地獄見るわよ」

軍曹4人組
・英雄達を繋ぐもう一つの絆
 脇役としては一番の出世組です。仲良し四人組から始まり最終的にサンダヘを補佐して美味しい所をもっていったのですから。チョッパー担当の彼女がウォークマンを取り上げていなかったらきっと出番は無かったと思います。ちなみに彼等にはちゃんと名前がついていたりします。
 4人いるのでファンタジーにありがちな4元素。
アーク=ハルトマン:童顔。4人のまとめ役。人質云々で負傷したのは彼。ソル担当
マリン=シギベルト:小柄な眼鏡女性。整体が趣味(幸いかな腕は確か)ナガセ担当
フレア=エーリッヒ:生真面目な女性。サンダヘ並に生真面目らしい。チョッパー担当。
ゲイル=スティーブ:線の細い優男。名前に違わぬメンバー1の俊足。グリム担当。

ジョン=ハーバート
 彼、12月30日に救助される事になってるのですが、ちょっと遅すぎないかと。
 それで拾って来てしまったわけですが……今でもちょっと悩んでいる。
 ちなみに彼が歴代ACのジョンなのか、同姓同名の別人なのかは謎で。

 パイロット達
・海、そして空の勇士達に感謝する
グリフ
 アピートで氷雨と遭遇したのが運命の分かれ目。実は初飛行からのファンでユリシーズ以降は死ぬほど落ち込んでいたとか。氷雨との約束を必死で守ろうとする姿が空母の乗組員の一人を動かした模様。
ラスターチカ中隊
 Crossfakeに登場。工科大学事件の時に3番機がソルに特攻。ソルも反射的に引き金を引いてしまいそのまま撃墜。一番機はまだ冷静だったのですが、4番機はオーシアへの憎しみを募らせるもACESで主戦派に愛想を尽かす。

ノルト・ベルカの面々
 彼等の活躍は若獅子編ですかね。
 カミラ嬢や2番機の女性に関しては現時点でも解るヒントはありますが。
 ソルの出自もありますしベルカだけを悪者にはしたく無かったと、何より父親が国に反旗を翻して亡くなってますしね。
 彼等にも頑張って貰わなくてはベルカ出身者達があまりに報われません。
 でも主戦派とかに阻まれて活動範囲が北に限定されていたのが辛かったと。
 バートレットの後を次いだのがソルならバルトの後を次いだのはクルトと言う感じで。
 名前の由来は……灰色=白髪と考えれば(笑

早乙女氷雨……メビウス1
・氷の信念と炎の揺らめき
 メビウス1とブレイズ、この二人は対照的に描いてみたいと言う思いが前からありました。
 エスコン5をやっていて最初に思ったのが黄色中隊みたいだなと思ったこともあるのですが。
 同じ成長過程でもひたすら仲間の為にから自分の為にもと言う考えに変わっていくソルに対して、最初は一人だったのに最後には仲間と離れる事に迷う氷雨。
 悩み戸惑いながら進んでいくソルに対して、氷雨は当初から確固たる信念は曲げて無かったり。
 計らずも本名の方では氷雨とSOL(太陽)になってしまっていたし。
 彼を出すにあたってはとにかく無力であることにしました。
 アピートでは大暴れしてくれていますがそれですらメビウス1としては無力さだけが残る結果に。
 脳内妄想が暴走していた頃にはACESに飛んで来たり、没機体アドラーをマニューバキルしてましたがそれは流石に勘弁するのですって事で(笑
 ぽつぽつと色々語ってくれるのですがそれが断片的なメビウス1のその後ですね。
 守る物が出来てしまったが故にカティーナでは迎えに来るのを待っていたと言う事程度ですが。
 ブレイズとメビウス1が本当に接触したのはLost一回きり。その後手紙に入っていた写真に写ったのはメビウス1ではなく早乙女氷雨だったでしょうし。
 しかしあの状況でソルは後に目があったと言っています。
 どういう視力しとるんだお前ら……。
 そして多分エース仲間が増えることを単純に喜んでいそうです。
 ちなみに「ひーちゃん」は英語音声なら
「Mr.He(彼)」と勝手に考えています(笑

ISAFの面々
・一人の少女を支えた空の勇士達
 エンディングの複線、エレンのケアと随分幅広く活躍してれた連中です。
 リロイ君だけが一人風邪でダウンしたり寝ている所をひーちゃんにぶん殴られていますが(笑)
 彼等の存在は色々な意味でエレンを英雄の娘にしてくれると思います。
 特にパウル君の存在無くしてあのEDはあり得なかったわけで、メビウス1共々保護してくれると言うからこそエレンと再会もかなったようなもの(勿論交換条件はX-02の通ったルート調査の全面協力。パウル個人は灰色の男達の残党調査も)その代わりエレンのオーシアへの帰還は難しくなっちゃったわけですが。

 さて、自分語りもこれまでにして……ZEROへの鋭気を養う前に若獅子編を書き上げなくてはorz
そしてここまで呼んでくれた人へちょっとしたサービス
あくまでパラレルなお話としてお楽しみ下さい