劇中で語れなかった酷い裏話。
(一部世界設定捏造有り)
『ある家族の肖像』
この話、最初はLyさん視点でした。途中から弟に切り替わるという構成で。
でもこの家で一般常識があるの弟だけやねんというわけで変更。
これを書いたときLyさんに意外な一面が生まれました。
父の財産を狙う不届き物を出し抜こうと画策する女傑。
髪を染め母の面影を塗りつぶして立つ少し淋しい娘。
旅立ちの日、ナナストレートをばっさりレイアレイヤーにまで切り落としています。
まあジャンボ村についてからははっちゃけてますが。
弓を選んだ本当の理由は、近接やボウガンは血と火薬の臭いでばれるから。
父の死の真相は自分達の分を他に分けてしまったから。
母の死の真相は彼女は最後まで「女」だったから。
『善悪偽善の三拍子』
コンセプトは「あやふやな善悪と妥協案としての偽善」
カイの「村を守る」、ジャッシュの「生態系の維持」、ディの「双方を守りたい」
三者三様の「善」でありながら、「生態系の崩壊」「村の壊滅」「双方を崩しかねない」と言う「悪」を内包しています。ひっくり返すとディの主張が一番危
険。
引っ立てられたときに何もかも諦めたようになっていたのは理解していたから。
所がその覚悟は「筆頭の贔屓」によってむざむざ打ち砕かれるというオチ。
一方で「明確な善悪の対立」のあった姉サイドではリンチでしょっ引かれそうになると。
最善のための努力で全てを壊すか、次善で丸く収めるか。
あなたならどうします?
・VSジャッシュ
普段の稽古ではできない攻撃が幾つか在る。
「突き」と「反則技」。ジャッシュの勝ちパターンは「乱舞を崩した所に一撃」。
その為衝撃でなく斬撃への備えを固めていたのですが……。
実の所全て計算尽く。「鬼人化」=「乱舞」の方程式を崩せばなんとかなるのでは?
蹴りで銀火竜に悲鳴を上げさせた時、帰ったら試そうと思っていた事を実行されたわけで。
ただしジャッシュのカウンターは喰らえば即死できます。
このあたりは相手の「堅さ」に賭けたという。
・深紅のナイト・ラウル
ナイトは遠隔地に赴く際ペアを組む。
それは勿論、新米のディとベテランのジャッシュでなくても同じ。
では何故彼は一人で来たのか?リィを拾うことを見越していたとしても。
肩に手を当てた瞬間裏拳を喰らわない保証はない。
彼は現地直行組。つまり、パートナーはまだ現地にいた。
暇潰しに密猟団を壊滅させに行ったナイト……即ち筆頭である。
『愛しの君はディアブロス』
旦那と妻の出会いなのですが……ラブコメに挑戦してはっちゃけー。
やたらと旦那が美化されていますが、恋する乙女なんてそんなもんです。
ちなみに冒頭ディアを迎え撃ったのは埋めた程度だと臭い追って来るから。
ラスト一歩前、ナイトさん、ボコされる運命でしたがそれじゃ逃げてまうわと。
ついでにお父さんのファーストキスも本当は……げふげふ。
・受け継がれる最強の血
さて、彼女が最強たる由縁はその並外れた集中力。
弟はその力で自動マーキングを強化。乱舞による急所狙いなど。
マーキング強化はギルドナイトの技能ですが一般ハンターの頃に修得済み。
姉は……その弓の腕に転化したものと思われます。
父親は先天的素質はちょっと悲しいぐらい無いわけで。
・ヴァルハラの少年
いわずもがな、筆頭。彼はのちにこう語ります。
「あの時彼等に会わなければ、私は鼻っ柱が高いだけの小僧だっただろう。そして、結局あの夫婦には最後まで勝てなかった」と。
お父さんはぶっちゃけ小物。当時の筆頭は奥様と言う世襲筆頭。
・赤虎、ミヒャエル・シューミ
赤虎にしようと思いたったあたりで、友人お気に入りのレーサーから。
『バトルアリーナ・ドラグーン』
三拍子と並んでスピンアウトのスピン軸になっている作品。
実状は単にテオに襲われて瀕死のDy君をホムラが助けた。
その時にほっぺに火傷ができたよなんだが……何でこんなに長いんだorz
・筆頭のご褒美
実は危険手当として、ボロボロになったナイトスーツ一式は正式仕様になっています。
正式仕様のギルドナイト装備は、ゲーム中のとは仕様が違う事になっています。
ゲーム中のがスロット無しなのに対して、正式仕様のものは全てスロット三つ。
また、対人戦が主となっているため防御性能の対飛竜のそれとは別物。
(勿論下位の装備に比べたら性能は比べるまでも無いのですが)
ちなみに一般で作れるものはレプリカ。それでもフルセット装備は禁止されています。
新入りはレプリカ一式の装備が許されます。
正式仕様の装着が許されたと言うことは昇進の証拠ですが……
同時に粛正の権限を得た事にもなります。力を認められた一方責任も負う訳です。
……飛竜にあそこまで心を許されたら生きる義務が生じますが(詳しくは後述)
・飛竜と人間
力ともう一つの何か。
知恵でも、心でも、恐怖でもいい。
それが従える最低条件。なのでゲームより捕獲難易度は高め。
いわゆるドラグーン自体は、Dos前からいた事になっています。
ただし、飛竜は飛竜。街にいられなくなるか、相棒といられなくなるか。
殆どの人間が後者をとり、前者を取ったものはこっそり会う程度。
基本的に世捨て人。
Dosの時代以降一度は戦争に利用されそうになりましたが、主が狙撃された途端飛竜が暴走。主と共に強くなった飛竜を討伐するのは相当な難儀だったのは
言うまでも無し。
しかも対人技術を覚えていた事が大惨事になったという。
主が亡くなった場合、闘技場の連中は……何で来ないんだろうとハチ公の如くゆるゆると待ちながら、主人と中の良かった人と一緒に待つうちに譲渡されま
す。やがて彼等が忘れるまで……。
ホムラ君が暴走してもあまり恐くないけど、切ないよで狩れないかも。
……余談ですが、古代文明滅亡の原因がそれだったんじゃないかと囁く人も。
・蒼火竜の秘玉
トレジャーハンターで出るアレの、蒼レウス版です。
普通に生きている間はまずお目にかかれない超レアです。
本来運搬アイテム並にデカイはずですが……欠けてしまったのでしょう。
・ホムラとDy
母親の死から立ち直り、当時まだGクラスにいなかったDy君。
昇格の為に受けた依頼が蒼と桜の夫婦を狩る事。
双剣で、単身挑み、妻の敵であるにも関わらず蒼火竜も満足しうる力を示したDy君。
それからDy君、(当時まだナイトと知らなかった)ラウル君と共に蒼火竜の狩猟を受けました。
目的は……ギルドガードクラブ【蒼】に必要な上鱗一枚の為。
ただし、殆ど戯れに。
ホムラ君はと言うと父の没後そこの頂点として絶賛君臨中。
ランポスなんてご飯兼子分の小さな暴君をやっておりました。
……所がどっこい、父親の血の匂いを微かに漂わせたのが、もっとやばそうなのと一緒にやって来た。
当初仇討ちする気満々だったホムラ君も、徐々に彼我の実力差に気付きます。
一方あまりに小さな空の王者に、ひょっとして?と思うDy君。
父親は、子供を危険にさらさない為に巣に戻りませんでした。
もちろん相手とは死力を尽くして戦ったので巣の確認をする余裕もありませんでした。
……尻尾から目当ての鱗を手に入れ「いっそリタイアしようか……」等と考えていたDy君にラウル君が一言「狩っておいた方が良いかも知れない」
親が子の、子が親の仇討ちの為に村々を襲うなんてよくある話。
納得してみせたDy君、理由を付けて支給品BOXからこっそり罠と麻酔を取り出します。
最初から哀れと思っていたDy君ですが、怒りより恐怖が先行するホムラ君にその思いは増すばかり。
Dy君は思います。自分は残酷なことをしているのではないかと。
戯れに力を示すためだけに奪ってしまった命。
自分の罪の為にさらに罪を重ねるかもしれない小さな竜。
何事も無いように捕獲した後、本当に殺してしまうのかと尋ねます。
クエストを受けたのはDy君。決定権は彼にあったためラウル君は何も言いませんでした。
人間のエゴか、意志か、その答えを見つけられないまま……。
『彼と彼女と、祖のワルツ』
時間軸としては両親没後間もない話。
姉が親類(=ザインさんの継母)出し抜き計画を互いに伝えた頃。
・千里眼で何処まで見えるもの?
向きが解ると言うことは相手の身体の状態が見えると言うこと。
戦闘態勢か否かが見えると言うことは気配が見えると言うこと。
よって筋肉の緊張、呼吸といったものから相手の感情の「推測」は可能。
ついでに死後間もない状態で在れば死体の位置まで解るわけで。
でも人の思考まで普通見えない。
彼女にちらりとDyの心情が視えたのは彼が誰かを気遣う部分を視たため。
ただし、最後の接触では「祖」の影響で互いの思考過去が一部視えている。
・Dyの空虚
母が病没して相当に凹んでいた彼。
時計塔の修理などしながら世界を視ていたのは……凹んでいたから。
ハンターとしてのアイデンティティに重大な穴を空けてしまった彼。
マイラを助けたことがその回復に繋がり、この後Gクラスに。
・彼女の望み
他者を切り裂き、そのまま失血死していくのを「視る」のを至福としていた彼女。
半分自分のことのようにその事を「視る」と言うことは追体験に相当。
……つまり、死。
『銀鎖の記憶』
テーマは生死と命。狩人で在る以上避けられないお話。
門出ではまだ何も考えず狩り場を駆ける少年を。
零下では命を守るために命を狩る狩人を。
行方では自分が奪った命と自分を支えた命について。
・レタラ=ウパシ
アイヌ語でレタラは白。ウパシは雪。その名の通り消えていく娘として。
亡くなった経緯は劇中で語られるとおり。
彼女を飲み込んだフルフルは山を去る間際、頂上で鎖を吐き出しました。
それを拾った彼の前に現れたのは……果たして偶然だったのか。
・銀鎖の行方
この話を思いついた最初のきっかけは、実はドラグーンでした。
いえ、狩人でありながら狩るべき獲物と仲良しのアンチテーゼでは決して無く。
ドラグーンでは最後に彼の首元に飾られた秘玉。
それが飾られた鎖も実は……と言う厨房設定でござい。
『酷暑の狩人事情』
・死にかけた年
お母さんの没年。周辺のドタゴタその他でガレオス狩りに参加できず。
他のハンターも参加したらしいものの火怨病蔓延地域だったためか参加はごく少数。
この時の負傷をきっかけに『ワルツ』まで自信喪失状態、私服でうろうろしてました。
『騎士の狩り場』『ある少年騎士の顛末』
この二つはある意味対比。手を汚している事を承知でマイラちゃんを育てる先輩。
人狩りの咎に汚れてしまった手を嫌って子供達から逃げた若筆頭。
当時の年齢の違いこそあれど、どちらの結末もいずれディ君に突きつけられる可能性。
・17年と10ヶ月。
ちなみにわかりにくいと定評の(笑)二つの話ですが、
一人称パート:1294年の温暖期:若筆頭の最初の殺傷
三人称パート:1311年の温暖期:姉弟の覚悟を問う問答
日付はどちらもディ君17歳の誕生日でした。
当時Lyさんは2歳半。お菓子と猫の事だけ、うっすら覚えているようです。
『鎌とネコと英雄と』
えー……元々は普通の狩りの話をと思っていたのですが、
元ネタを思いついたちょっと後にオトモアイルーの情報が。
と、言うわけで、Gネタをいくつか。
無論あのギザミはGクラス。
拾ったソードブレイカーは切れ味紫。
そして極めつけは……オトモアイルーです。
最後のアレは流石に反則ですが(笑
・Gクラス
MHGのそれとDosのそれの差はシュレイドとドンドルマの差で同意。
シュレイドでは文字通りのGクラスですが、ドンドル間地方では上位の最上位クラスを指している為若干認識の差があります。
余談ですが、シュレイドにGクラスの飛竜が数多く生息しているのは、
1299年に猛威を振るった黒龍に関わっているのではという説も。
そして、1312現在、ドンドルマ以東でも……。
・えっさにゃー、ほいっさにゃー
この一件ですっかり英雄になっちゃったLyさん。
10ヶ月後にネコ達に頼られて三拍子へと……。
『紅蓮の彼は恋をする』
元々は、一人無茶な戦いに挑むおかんを、ぎゅーっとだきしめるおとんの話。
それこそグラビモスの群れ相手に奮戦だったのに、なんでまた伝説に(笑
裏話と言いつつスーちゃんは正体不明。
イリスさんとの関係も伏せておきます。
ただ……龍に詳しい&白=祖龍剣だったということぐらいで。
・ミラボレアス亜種?
最初は単純にバルカン様だったのに、何故だかオリモン状態です。
攻撃パターンとしては空中の行動パターンを引いた上で、
・飛びかかり(着地に古龍風圧)
・尻尾なぎ払い(アカム様のアレ)
・地上首振り(頭突きみたいなもん)
・叩き下ろし(若が食らったのがコレ)
・バックジャンプ(レウスのアレ。飛距離大で飛びかかりに繋がる)
これらをあの攻撃力でかますトンデモドラゴンでした。
ちなみに怒りで紅く染まるという話はこちらでも採用。
……飛べない龍を赤く染めたものは、想像に難くないと思います。
そして最終決戦の金色の輝きはぶっちゃけ婚姻しょk(殴
むしろ紅龍(こうりゅう)と光龍かけてみ……げふげふ。
さすがに厨二病臭さも全開なので却下しましたが。
……黒
龍の光
鱗、
黒龍の輝眼、
黒龍の光翼……
いやいやいやいや。
『キエナイユメ』『ネコのいる街並み』
・夢の内容
小石は隠喩。小石もあれど実際は言葉の暴力も含む。
基本やった方は覚えていない物の覚えていたのは姉の功罪。
Dy君だって願わくば忘れたいものの払拭出来ない模様。
『火怨病』
・アガレス=バサゴ
マギ母さんのエピソード、筆頭だと時間が無いという理由で生まれたキャラでした。
そこから幾つかのネタ付けを経て……ある意味霊感の強いキャラになってもうた。
今後もちらほらと顔を出す予定。
・リト(リトーシャ)
実は結構前からちらほらと姿を見せていたりします。
金にがめつく口が悪く無鉄砲。Dy君にとっては貴重な同年代の友人。
存在の初出は……『ある少年騎士の顛末』。つまり……。
『彼と彼女と鎮魂歌』
・彼女の居場所。
店の経営者の知人が監獄の人間。金を掴まされて受刑者横流し。
狂気から醒めた彼女はただの村娘でしかなく、横流しのノウハウを生かして第二の人生を。
しかし……。
・彼女の理由。
件の暗殺組織、その威光は血筋によってなりたっていました。
故に後継者は常に血縁者。囚人を物色中に行き着いた彼女。
……万一にも無事に帰れば、組織の後継の母親にされていた可能性。
筆頭が「ディフィーグには絶対言うな」とはこのこと故。
・悲劇の変遷
最初の敵は未だ狂気を利用された彼女でした。殺めてしまったその後に雨の中で嘆くDy。
街中は無理があるので没。
次は護衛の任務中。筆頭かシュレイドのお姫様かでなやみなやみ。やはり殺めた後で色々視える。
この頃にFirstKissとKillのタイトルが浮かび、最後高所から落ちるのもラウル君に助けられるのもしかり。
内容は……好機と襲ってきた連中の首を大砲で吹っ飛ばすという代物で余計血の気が引くDy君でしたが。
双方共に黒幕への道筋は彼が視たものを元に示される物でした。
そして、腕の中の彼女が死んでいるなら今視えている彼女の思いはなんなのかと……。