ACE COMBAT 5
The Unsung War
~15 years ago in Belka~

白髪混じりの若獅子

Character

Barth Roland CallSign BURNEY
 Age47 Height.178p Weight.65s Hair.Black(White) Eyes.Gray BloodType.A
バルト・ローランド
 第128飛行隊インカンブランスの隊長。一見「厄介者」飛行隊の隊長とは思えぬ程穏やかな男だが、実はかなりの曲者。
 最寄りの街には妻子が暮らしており彼等がやって来る度に顔を緩ませているいわゆる親馬鹿。
 パイロットとしての腕前は一流であり、嫌がらせに来た上官の鼻っ柱を叩き折る度に昇進。
 さすがにその快進撃も大尉から中佐で止まってしまったがその飛びっぷりとここに来た経緯となった事件から「ベルカの若獅子」とまで呼ばれている。
 ベルカ連邦が大陸の全土を占めていた時代に海沿いの基地に勤務していたことがあり、内地勤務になった今も当時の愛機だったホーネットに乗っている。
 開戦後はその愛機と正確無比にコックピットを打ち抜く戦闘スタイルから「キラービー」と呼ばれる事に。
 長男に「親父の辞書に取消線がついている」と言わしめるほどに加減を知らない為泣かされた人間多数。
 今でこそ落ち着いているのだが結婚前は破竹の勢いで昇進を繰り返すほどのエリートであり野心家であったという。

 感傷的になると何かにつけて自虐めいた発言をしたり話の重要な部分を端折ったり、空戦になれば我が身を省みない等、厄介な悪癖を結構抱えている。

Alois C Eugen CallSign LIBRA
 Age50 Height.175p Weight.60s Hair.White(Blond) Eyes.Brown BloodType.AB
アロイス・C・オイゲン
 インカンブランスの二番機を勤める男。至って生真面目な性格をしており外見年齢は実際より更に老けて見える。武官というタイプでは無いのだが人手不足故にパイロットをやらされているというのが現状。
 この基地に送られたのもその生真面目さから上官と反目。それから数年で引き抜きの話も来ていたのだが人手不足の現状と、なんだかんだでほだされやすい性格もあり辞退。今ではこの基地の歴史の生き証人とまで呼ばれている。バルトがやって来る以前は隊長最有力候補だった。子供好きなのだが無愛想なのが災いして「恐い」&「つまらない」と言う理由でバルトの息子には相手にされた試しがない。その上お世辞にも要領がよいとは言えず何かと貧乏くじを引かされている。
 ハイエルラークに家族がいるのだが仕事一筋が過ぎたのか離婚している。

 寡黙に見えて実は一番お喋りの為油断しているとグサリとやられる。

Erik Claus CallSign ALBA
 Age49 Height.188p Weight.78s Hair.Red Eyes.Blue BloodType.B
エリク・クラウス
 インカンブランスの三番機=新人の面倒を押しつけられる役。バルトとは古くからの友人であり、この基地に送られた理由に関しては元々の素行の悪さもあるが完全にバルトの巻き添えである。口は悪いが義理に厚く、基地のテンションと気温を一定以上保つのに一役も二役も買っている。アロイスとは会った瞬間から気が合わないと判断して三番機になったのだが、実は思いの外相性が良かったためにバルト絡みの愚痴を零しに行ったりもしている。趣味はゴルフでコールサインも何となく縁起がいいからだそうな。
 バルトにとっては良き理解者であると同時に喧嘩仲間。実は子供が苦手な為、バルトの息子達、特にデイズとソルの双子には滅法弱く、親父を虐めてきたツケが回って来たと嘆く事もあるが基本的に腹いせにからかいにかかるため延々とループしている。
 実はかなりの情報通。
 周辺国の情勢に始まりバルトの悪癖の原因まで実に多岐。

 未だ独り身の背景には哀しい失恋の記憶がある。

Curt Arnim CallSign ZEPHYR
 Age20 Height.166p Weight.57s Hair.Brown Eyes.Green BloodType.0
クルト・アルニム
 インカンブランスに入隊したての四番機であり本作のストーリーは基本的に彼の視点で語られていく。学歴こそ優秀だったものの何かと気が弱くパシリにこき使われる学生生活を送っていて、軍に入隊後もそれは代わらず。上官からパシリ感覚で恋の仲裁を押しつけられたのが運の尽き、その相手に本気で惚れ込んでしまった為に今に至る。不幸中の幸いと言うべきなのか全くもって出世に頓着が無く、問題児達の巣窟に送られる以上の不安は全く持って無かったと言うことだろうか。その一件を除けば全くと言って良いほどの模範生であり、この基地に送り込まれて来る問題児としては少々どころかかなり異例の存在。
 いびりしごきに慣れていたためか持ち前の根性故か、やはり今までここに送られてきた問題児達同様空戦の素質があったのか、それとも「エースになって迎えに行く」と約束した恋人の為なのか、音を上げることもなく開戦する頃には叩き込まれた操縦技術と空戦の知識とでエース部隊の一角を担うに足るパイロットに成長する。

 同世代が皆無なこの基地に暇を持て余してやって来るサンズは貴重な話し相手。

Stefan Siegbert CallSign EAGLE
 Age27 Height.178p Weight.67s Hair.Blond Eyes.Green&Blue BloodType.AB
ステファン・ジークベルト
 クルトの二人前のメンバー。現在は引き抜かれて陸軍情報部に所属。
 パイロットかと思うほど腕っ節が強く、送られた原因は上官の息子との喧嘩沙汰。
 コールサインから解るとおりエリクのゴルフ好きの被害者。
 部隊滞在半年と言う最長記録の保持者。
 グリーンとブルーのオッドアイが印象的である。

 口は悪いが実はかなり良いとこのお坊ちゃん。

Laura Boerner CallSign HECKEL
 Age36(享年) Height.???p Weight.??s Hair.Red Eyes.Black BloodType.??
ラウラ・ベルナー
 バルトの前に隊長職を勤めていた女性パイロット。
 空戦においては機体性能を問わない変幻自在の機動で無敗を誇ったまま退役したという戦線投入に縁の無い基地にいながらにして伝説を打ち立てている。
 だが彼女の最大の強味は人の性質を見抜く目であり、彼女が隊長を務めた5年間に鍛えられたパイロット達は各部隊で頭角を現している。
 それ故年長者であり階級も上だったバルト達を差し置いて隊長職へ(その時に階級も上がっているが)
 エリク曰く「可愛い顔して権謀術数極めた恐ーいお嬢ちゃん」特に他人のはかりごとを見抜き、阻害する術に長け、作戦を練れば練るほどに彼女と相対すると不利になるとも言われている。
 深紅の髪に白い肌。好んで黒い服を着ていた事から「ラーズグリーズがいればきっと彼女のようだったろう」と暗に囁かれていた。
 退役後政治家へと転身したが1985年に事故で亡くなっている。
 ただし事故に関しては同席していた者達がほぼ無傷にも関わらず彼女の遺体の損壊が本人の特定が困難なほど等不審な点も多く、彼女の指導を受けたパイロット達を初め謀殺されたのではないかという声も多い。

 ちなみにインカンブランスへ送られた理由どころか時に怒り出す程に戦争を嫌う彼女が軍人になったのか、そもそも軍人になる以前の経歴はどうだったのか、全てが謎に包まれたている。
 そして遺体の確認が殆ど出来なかった事から、彼女に関わった殆どの者が死亡と言う事実その物に対し疑問を口にする。
 ……もっとも、そんな希望は現場に立ち会ったエリクによって否定されてしまうのだが。

 非常に子供好きで、父親であるバルト以上に双子の誕生を待ち侘びていたが、結局それに立ち会う事は無かった。

ENCUMBRANCE「インカンブランス」 
正式名称・Farblosファルブロス
 ベルカ公国中央部に位置する街の外れに基地を置く飛行隊。
 近くに大きな都市もあり辺境とは言い難い土地柄なのだが基地そのものはベルカ最寒とも呼ばれる場所に建っている為行きたがる人間は皆無。よって上官に気に入られなかったり問題児だったりするような者達が数多く送られており、基地の隊員は皮肉を込めて「流刑地」と呼ぶこともある。
 ここに送られたが最後引き抜きと退役以外の方法でこの基地を出ることは不可能とされているばかりか、中央部に位置するために演習と称してほぼベルカ全土を引きずり回されるハメになる。上官に煙たがられて送られた隊員が多いため嫌がらせも多々あって辞めていく者も後を絶たない。
 出世を打ち切られた者達が集うこの基地で大尉から中佐になれたのはバルトぐらいである。

 極端な人員の少なさと各地をたらい回しにされ、ラウラ・ベルナーが隊長を務めていたわずか5年の間に数名のエースパイロットを輩出していると言う背景から教導飛行隊としての性質も強く手合わせを願うパイロット達も多い。
 その上誰が原因なのか彼等への撃墜判定に賞金をかけた輩が居るらしく、上空=戦場となってしまっている。

 問題児の流刑地たる伝統は20年ほど前から続いてはいるのだが、腕の良い者が多い。
 軍部は戦争をする気満々であり、その為に優秀なパイロットを手放すまいとしたと密かに囁かれていた。
 だが開戦後多大な戦果にも関わらず主要作戦からは常に外されるという状況に加え、仮想敵国オーシアの名前が与えられているため、政治的背景を原因と考える声も。

 機体カラーはくすんだ空色とライトグレーのマーブル。
 晴天では切れ雲に、曇り空では雲の切れ間に見えるこのカラーリングが空にとけ込む。
 それを生かすべく機体には一切のマーキングが省かれ個々が距離を離して戦う戦法が確立している。
 気が付けば音速で迫る翼。それがファルブロス(=無色)の由来であり、その特性をフルに生かして相手に悟られぬまま一刺しで敵を葬る様がバルトの異名、キラービーの由来となっている。

 レーダー技術が発達した今では視覚効果はあまり重視されておらず、ベルカ上空を覆う陰鬱な灰色の空への皮肉の意味が大きい。
 整備班曰く「この国に晴れの日が来たら、その時の空の色に染めてやるよ」
 2020年現在、同名の教導飛行隊の機体カラーにはダークブルーに流星状の点描をちりばめた物となっている。

Nie Das Tor「ニーダストール」
・気候と歴史
 ファルブロス隊基地のすぐ近く(と言っても車で1時間ほどかかる)にある街。
 シュティーア城からもほぼ同程度の距離がある。ベルカ中部としては珍しい寒冷気候の街で、地形の関係なのか滅多に晴れず4月を過ぎても積雪する日があるほど(6月にも降ったという記録もある)
 ラーズグリーズ信仰が根深かった事もあり冬や冷夏、特に後者の訪れた年には争いを嫌う彼女の機嫌を損ねないよう争いを強く諫める風習がある。
 突然の事故で人、特に若者や子供が死ぬことを「ラーズグリーズに連れて逝かれた」と言う事も。
 今では季節を問わず喧嘩する子はラーズグリーズに連れていかれると言う躾文句に落ち着いているが。
 戦略的価値も経済的価値も1980年以前は殆ど無く、やや古風な風潮と世間からは隔離されたような環境を「ネバーランド」に例えたのがこの街の名の由来とされているがあまりに直球に付けられた「門にあらず」と言う名にも偽りは無いようだ。
 他の街とは関わりが薄く、1980年代にこの戦争の原因ともなった経済恐慌においてその影響を殆ど受けなかったことからその名に偽りは無いと多くの評論家に言わしめた事もある。
 だが前述の価値が殆ど無いと言わざるを得ないこの街は近くにある部隊共々「忘れられた街」と呼ばれるようになる。
 この時期のベルカにしてみれば余裕のある生活を送る人々が多い為か、戦争に関しては冷めた目で物を語る人間が多く、極右政党が政権を得てからは忘れられたを通り越して無視されているのが現状。

 それも全く意に介さないように当たり前の日々を繰り返す、良くも悪くも図太い街である。

Sol Roland
 Age9 Height.130p Weight.25s Hair.Black Eyes.Gray BloodType.O
Days Roland
 Age9 Height.135p Weight.30s Hair.Beige Eyes.Blue BloodType.B
ソル・ローランド&デイズ・ローランド
 ローランド家のチビ二人。本来双子なので上も下も無いはずなのだが、ソルの方が比較的大人しそうに見えるためデイズが兄と言うのが定着している。もっとも、普段物静かに見える分ギャップ効果でソルの方がやんちゃに見える事も多々あるのだが。
 行動は基本的に二人一組。二人でワンセットが暗黙の了解。
 ただしソルの方向感覚が少々怪しいためたまに単品でうろついていることもある。
 基地の隊員にとっては家族も同然であり顔パスでも十分入れてしまうとか。

Suns Roland
 Age20 Height.169p Weight.55s Hair.Beige Eyes.Blue BloodType.A
サンズ・ローランド
 ローランド家の長男。小さな事務所に所属する歌手だったものの、極右政党が政権を執った際に事務所が左翼寄りだった煽りを受けて現在歌手としての仕事は殆ど無いのが現状。その為かここ5年間は入れ替わり立ち替わりに入ってくる基地の隊員をからかいながら過ごす日々が続いている。
 本人自暴自棄になっているというわけでもなく、何とか現状打破したいとは思っているらしい。
 まだオペラ歌手と言う方向は考えていない模様。

Tilla Roland
 Age43 Height.164p Weight.50s Hair.Beige Eyes.Blue BloodType.B
ティルラ・ローランド
 バルトの妻。一介のジャーナリストとは思えぬ格闘センスの持ち主で、顔を合わせればことあるごとに夫婦漫才を繰り広げている。漫才と言うよりちょっとした格闘技の試合を見ているようだとは長男の弁で、時折息子達に護身術と称して手ほどきをすることも多々ある。主な収入源は夫なのだが彼女本人もジャーナリストの端くれであり、バイクに乗って遠方まで取材に出ることも。

Gerd Loewe
 Age66 Height.180p Weight.??s Hair.White Eyes.Gray BloodType.A
ゲルド・レーヴェ
 階級は中将。政治的にも発言力を持つ軍の大物の一人。
 実はバルトの父親なのだが結婚を機に縁を切られてしまっている。
 が、例に漏れず爺馬鹿。孫三人は目に入れても痛くない。

Nord Lichter
 Age?? Height.??p Weight.??s Hair.?? Eyes.?? BloodType.??
ノルト・リヒター
 新人管制官。愚痴っぽくめんどくさそうな口調の割にしっかりしている。

Camilla Jäger
 Age9 Height.132p Weight.31s Hair.Brunet Eyes.Blue BloodType.0
カミラ・イェーガー
 ソル達の友人。微妙な訛なのかどうなのか間延びした喋り方が耳に付く娘。
 そのせいでしょっちゅうからかわれているのだが変なところで生真面目ですぐ真に受けてすぐ泣く厄介な娘。
 泣き虫なわりにいざとなると意外な行動力の持ち主。
 ちなみに、彼女の家の屋根には街の名物の一つである風見鶏がある。

その他の登場人物(人物名のメモとも言う)
Ellinor Siegbert「エリノア・ジークベルト」