ACE
COMBAT 04
shattered skies
リボンを描く飛行機雲
エースコンバットとの出会い
最初は弟が何気なく買ってきたエスコン3でした。その頃これで小説を書くようになるなんて思いもしてなかった訳で……さほど思うことも無いままEDでそう来たかーと仰け反った程度でした。
その後……買ってきてしまったんですよエスコン4。
当時はあーまたゲームの時間が減るなあ程度でした(笑
でもストーリーは気になるので横から眺めてましたら……はまってました。
淡々と進む少年の話。その一方でどんどん盛り上がっていくISAF内部。
その空気に横で見ているだけの自分も感化されて、しっかり持ち上げられてました。
ストーンヘンジ以降でその気運がどんどん上がっていくはずなんですがその一方黄色の4の死があったり……しかも撃ち落としたのは自分。
ストーリーとしてはMisson17まで。18からがエピローグだと自分では思ってます。
最後に過去の亡霊にけりを付けに行くのがメガリスなんじゃないかなと。
そんなところに惹かれて未プレイ知識ほぼ皆無の状態にも関わらず小説を書こうという暴挙に^^;
各メンバーについて。
メビウス1と早乙女 氷雨。漆黒の飛竜を駆る大空の英雄。
メビウス1の飛行スタイルのモデルはズバリ弟。さすがに3からやり込んでいるだけ会って上手いです。
とりあえず橋のあるステージでは必ず下を潜り、必要以上に背面飛行したがるんです。
おまいは曲芸飛行士かと小一時間。
その当たりから曲芸飛行士早乙女氷雨が生まれました。
手直し前に弟がまたエスコン4をやっていたのですが……あんにゃろは潜水艦ドッグまで潜り抜けやがってました(笑
公用語が通じないのは……極度に喋らないからですね(笑
残りは妄想とネタの産物でしょうか。
当初はもっとクールな奴だったのに気が付いたらいじられ系。
ルーキーの癖に戦果鬼のように上げてりゃ当然か(笑
ISAF所属の動機……思いつきにも近いものがあります。
純粋に、かつてのように自由に飛べる世界に戻りたかっただけ……純粋故に一歩間違うと危ういような。
最終的に行き着いたのがユリシーズへの穏やかな、しかし果て無き復讐。
もっとも……半分自棄で所属したのも確かだからそれこそ危ういものなんですが。
思いの外喋るようになってしまいましたが、それも仲間に揉まれて行くうちにだいぶん変わったということで。
ファーンバティ陥落後に仲間に後ろ髪引かれてISAFを抜けれずにいたり……。
最終的には仲間の元を離れまた穏やかな、しかし前向きな復讐に身を置く事になりますが。
何を思っていたのか、具体的に断定できる物は……特になかったはず(汗
『遠くで見ると綺麗だな』
英雄という栄光の裏にある数多の死(あえて犠牲と言わず)
ストーンヘンジの白い花が咲く度に犠牲があることと表裏をなす意味で。
結局搭乗機を明記する事になりました。
Misson4以降はF/A-22A。Misson13以降はX-02。
トーテム1、通称通訳君。英雄を支えた対地戦のエース
最初は公用語が通じないと言う設定もあって相棒がいないと何かと不便だろうと……。
ちなみにオンラインゲーム中知り合った友人とこの話の基盤ともなるトーク中、彼のコールサインを決める時に三つほど候補を上げたんですが唯一のイロモノがトーテム(笑
飛行技術へっぽこ常に主人公に付いてくる彼、最初に目指していたのはISAF側のあの少年でした。
でも書いてるうち弟のプレイをすぐ横で見ている自分になってましたね。
香水瓶の蓋のエピソードはその視点の影響です。あの紙芝居を見ていた自分の視点。
Misson1では新兵の心境を彼にやってもらいました。そう言うへたれパイロットという設定もあって。
エスコン5を初めてやってみたときにああ間違ってなかったと思いました。
そんぐらい澄香の腕はへっぽこです^^;
でも気が付いたら随分度胸もついてきたしメビウスの方が弄られてるし(笑)
ストーンヘンジ戦で一番の見せ場を作るとは思ってもみませんでした。
当初は黄色の4にロックオンされてしまうだけだったんですが^^;
通訳から徐々に親友に。他の仲間との接点にもなっていたりかなり重要な立場になってました。
さすがストーリーテラーと言うところだろうか。
元々高級士官の家柄だったようで情報部転属後も大尉まではエスカレーター式だったらしい。
そこから少佐はメビウス中隊故、中佐になったのは実力かな?
あの腕の傷を思いながら戦争を水際で食い止めるべく動いているようです。
搭乗機のイメージはとくにありませんが彼の得意分野だけを見ると擬人化A-10A(笑
イーグル1。戦場を生きたごく普通の青年
通訳君につける予定だった名前の一つだったイーグル君。
誕生の経緯に特に特別な経緯は無く、こういうのいるよなー……って感じで生まれたキャラです。
元々プライド高めの熱血漢と言う設定だったのですがうまい具合に貴重な一般人に。
ベルツ中尉の息子……と言う設定は後付です。
ぎくしゃくしていた家族のやりとりをちらつかせて終わりましたが。
戦場に出ても怯む様子をおくびにも見せず飛んでいく、一番「普通の兵士」の役回りでしょうか。
多分メビウス除けば強い人のはず。
メガリスではちょっと無茶をして落とされてしまったのでしょう。
自由エルジアの一件で不運にも人質にされちゃいますが……多分大暴れしたあげく脱走中の所を保護されてそうです(笑
意地張って蹴らなくて良い昇進を蹴ったりもしてそうです。
搭乗機は……名前が目に付いたからといういかにも普通の人な理由(笑
レイピア6(レイ4)&レイピア12。皮肉に彩られた戦争の悲劇
この二人、最初から落とすつもりでした。
黄色とストーンヘンジ。最大の驚異と言う事になるとどうしてもみんな生還とはいかなかったので。
名前は台詞網羅しているサイトからちゃんとそのステージで撃墜するコールサインを選んでつけました。
でもいきなり出てきていきなり死なれてもあまり意味が……と言うことでミッション2からの登場に。
気が付いたら悪女で脱出常習だったり、軟派師になったりともっともキャラが濃くなった二人です。
だんだん惜しくなって来たところを心を鬼にして……。
そんな中思いついたのが指輪のエピソード。
これを思いついた時点でレイピア6の生還と彼の死が決定。
どちらもプレイヤーの力ではどうにもならない無力さを思い知らされる登場シーンだった事もあり散り様は出来る限りあっけないものにしました。
彼女は生還したものの……その後告げられたのは切ない思い。
サンサルバシオン解放まで引きずりつつ飛んでいたようです。
終わったら通訳君目を付けられてしまいましたが^^;
多分現役を貫き通すと思います。
レイ4になってからの愛機は黄色と同じスーパーフランカーですがゼロ1の奥さんが色々手を加えてるらしいので今まで誰も手を着けられなかったと言う彼女に負けず劣らずのじゃじゃ馬。
オメガ13。成長を絶たれた癒えない傷
だんだん考えているうちに成長して行く通訳君。
その成長過程で彼が先輩になると言うシチュエーションの為にオメガ13が生まれました。
だから年齢のわりに童顔で子供っぽいキャラです。
後輩と行っても、間違いなく通訳君より強いんですけど。
墜落、捕虜、復帰不能と言う流れは結構唐突に生まれたものだったと思います。
死はそこで終わってしまうけど彼は傷を引きずりながらも生きなければ行けないと言うことで。
通訳君にもそうなんですが消えない傷……と言う意味で。
よく考えたら普通のコールサインの連中みんな撃墜されてるな(汗
「7」と一緒に氷雨を追尾、ロックオンしてちゃっかり転がり込んだ模様。
固定愛機は特になし。作戦に合わせて乗り換える堅実派。
ゼロ1&整備士さん。戦場の外で英雄を見守る人々
ゼロ1は一番最初の氷雨がISAFに行く動機としても色々教えてやる人がいるだろうと。
あとは異様にスカイアイがメビウスメビウス言うので身内ですかあんたと(笑
大人というかおっさんというか、結構良いキャラになったと思います。
整備士さんは……弟が無茶な飛行しまくっていたので苦労するだろうと。
それがなんでISAF最強の女になっちゃったんでしょうかねえ。
エスコートのミッションに姉が乗っていると言うシチュエーションはだいぶ前からありました。
多分一番最初にメビウスが自分の事を話した相手でしょうし……いい感じになってました。
無事に帰ってきて欲しいと祈る立場ですよね。
自由エルジアの一件ではかなりのドタゴタがあっただろう予測は容易く立ちますねぇ……。
7。平和を願いながら二人の英雄を見続けた男
7はエルジア側にとっての通訳君のようなポジションにしたかったんですよね。
落とされる割には案外出世してるのでメビウスにも微妙に近く。
コモナでイーグル君から財布失敬したり旅客機襲撃の時には自ら引いたり。
最後には黄色中隊入り……やっぱり早々に撃墜されちゃってますが。
戦争が終わることを望む一兵士でしょうか。
13のことを語れる人物だったり、色々ある割にさらりと。
ISAF、及び手直し後
当初はゲーム中の設定をそのまま持ってきていたのでかなーり無茶だろと言う所がありました。
ソニックブームでソーラーパネル割りは……ネタとして当初からあったので外しませんでしたが(笑
とりあえず財布絡みのエピソードどうしようと悩んだのですが……
それをエスコン5で使われているキルレート制にして誤魔化してみたり。
あと最大の無茶がメビウスの愛機。修正前Misson4での新型器がX-02でした。
あれエルジアのだったと後で知って慌ててラプターに。
幸い整備士さんにハァハァさせるにたる性能だったのでセーフでした(笑
EDはエスコン5アーケードのカティーナにしましたが手紙バージョンも一応考えてはいたり。
さて……めでたく完結したわけですが、お楽しみいただけたでしょうか?
戦争は、物語の中だけで済む世の中が早く来ることを祈って締めようと思います。
あれからどれだけ経っただろうか。
ユージアから戦争の色は消え去り、軍縮も進み、ユリシーズのクレーター内部にも一部埋め立て地ができた。
かつて彼が所属していたチームメイトが飛んでいた砂漠のクレーターは水脈に届き、そこから溢れ出た水が今では多くの命を潤していると言う。
僕の手元にある一通の手紙。
大胆にも「メビウス1へ」と宛てられたそれは当然のごとく検閲の対象となった。
そして知った。
ストーンヘンジ戦以来お守りとなったあれの持ち主が、黄色の13にとって、どんな人だったか。
本当に、僕は守られていたのだろうと思った。
あの時、あの場所で、彼を見届けるために、彼女はそこにいたかったのだろうと。
少年は今エルジアにいる。
偶然にも、彼が再興したチーム本拠地のすぐ近く。
ポケットには、胸に下がった香水の蓋と同じものが入っている。
それを見つけるのにレイには随分手間をかけさせてしまった。
「随分待たせちゃった……」
彼は何を思ってそれに目を通すだろうか。
それは解らないけれど、僕は届けに行く。一人の少年と一人の英雄の記憶を。
飛行機雲で描かれた青いリボンの元に。