ACE COMBAT Zero
The Belkan War
The fate neatly reward it. We only remember the nonpayment we of.
...The UnReward War...

Characters
データは1995時点のもの

GALM
 ガルム隊
 ウスティオ空軍第6師団第66飛行隊。
 正規軍の9割を失ったウスティオ軍部が傭兵隊を集めて作った飛行隊の一つ。
 1番機に無名の若者サイファー。2番機に「片羽の妖精」と名高いピクシーを据えた異色の隊。
 即席で組まされたらしい二人にコンビらしい所は見受けられないが対空対地共に凄まじい戦果を上げていく事になる。

 地上にあっては要所要所を撃ち抜く有能な部隊に過ぎない。
 だが空に上がれば全てを容赦なく撃ち落とす殲滅者の顔を見せる。

編成:1番機2番機共にF-15C
1番機:両翼の青いウスティオ正規軍仕様。
2番機:右主翼を赤く染めてある。

CIPHER GALM1
Name:El-Ciero=Silvans[エル-シエロ=シルヴァンス]
SexType:Male
Age:22
 元々は第8師団第88飛行隊フェンリル隊所属のパイロット……つまり歴とした正規軍の生き残り。
 ベルカ人の父とエルジア人の母を持つハーフで外見は完全にエルジア人のそれである。
 更に幼少時はエルジアに居たため言葉に若干訛があり一目ではウスティオ国籍と解らない。
 士官学校を卒業して間もなく、卓越した操縦技術と己のブラックアウトすら考慮に入れた変幻自在の戦略でエリート部隊の椅子を手に入れた鬼才。
 また4カ国語は余裕で話せたり菓子作りが得意だったりその菓子の味は至極真っ当なのだが何故かカルピスの希釈濃度は二倍と言って譲らない奇妙な奴。
 当時のTacネームは「ノワール」エルジア語で「黒」を意味している。
 開戦直後、幼なじみを空襲で喪い、その直後の空戦で恐慌状態に陥った彼は部隊唯一の生還者となるもその技術を惜しんだ司令官の思惑もあって飛行禁止命令を受けてしまう。
 それから一週間後、限界まで追いつめられたウスティオは第6師団第66飛行隊に組み込んだ彼の出撃を許可する。
 だが、故郷も幼なじみも喪い、復讐心すら否定されたまま一週間の時をすごした彼は……。

PIXY GALM2
Name:Larry=Foulke[ラリー=フォルク]
SexType:Male
Age:26
 ウスティオ空軍第6師団第66飛行隊ガルム隊所属。傭兵部隊としてベルカ戦争に参戦。
 過去に片羽を失いながらも無事の帰還を果たしたことから「片羽の妖精」の名で呼ばれる。
 優れた戦局眼を持ち、傭兵という職業に高いプライドと信念を持っている。
 今回サイファーの2番機として飛ぶことに関して特に異論は無いようだ。
 また片羽のエピソードもあって同業者や軍関係者には一目置かれた存在。
 だが組む相手は何を考えているのか解らない上に時折自滅ギリギリの飛行をするサイファー。
 貸しがあるのは向こうのはずなのにこっちが弱みを握られているような態度に出るシグ。
 何故か自分を巡って足下で鍔迫り合いをはじめるその娘二人。
 終戦後、色々な意味で胃薬が手放せなくなる事を彼はまだ知らない。

 出身はベルカ。国境沿いの戦闘で故郷と両親を失った故か、同じく国境争いで家族を失ったシグの子供達(特に自分が拘わった戦闘で実母を失った長女)を見る目には複雑な感情が入り交じる。

KUNAI
 クナイ隊
 ウスティオ空軍第6師団第77飛行隊
 ガルム隊と同じくウスティオ軍部が傭兵隊を集めて作った飛行隊の一つ。
 ユージアのエアショーパイロットチーム、シルバーホークのもう一つの顔とも言える。
 名前は彼等の祖国の隠密、「忍」の武器に、個々のTacネームはルーン文字に準えている。
 彼等の真価は忍の武器の名に違わぬ偵察能力と推察能力にあり、例え別途料金を取られようともその能力が技術力で上を行くベルカとの戦いに要求されたのは言うまでもない。

 ちなみに彼等を招く場合まず要求されるのが子供達の置き場所という雇い主には頭の痛い部隊。
 だが時にはその子供達がパイロット達の士気に大きく貢献することも……。

編成:1番機F-2A 2番機MIG-31
黒地に主翼と垂直尾翼前方三分の1を銀色に塗装。モチーフは黒金の刀。

SIG KUNAI1
Name:Sigure=Saotome[早乙女 時雨]
SexType:Male
Age:29
 かつてはユージアを中心に飛び回っていたが思うところあって引退しようと思っていた矢先ベルカ戦争に巻き込まれる。顔見知りの司令の頼みもあって済し崩し的に傭兵として雇われる事になった。
 カメラが趣味と言うこともあって偵察任務に回される事も多い。
 ただしその撮影の着眼点は鋭く、その写真一枚で戦況をひっくり返す事もあった。
 それに味を占めて偵察任務の度に別途料金を要求するため、彼を知る同業者からは「ぼったくりのシグ」と言う不名誉な渾名で呼ばれる事に。
 ピクシーにはかつて恩を受けたことがあるらしいのだが本人の態度にそれは全く感じられない。
 Tacネームは本名から。そして勝利のルーンの意も兼ねている。
 彼等の祖父の世代から続く傭兵部隊ではあったがここ数年は傭兵としての活動を自粛。
 本業をエアショーパイロットと航空写真の撮影に移しつつあった。
 実はあまり傭兵というか戦争そのものを好ましく思っていない節がある。
 それ故か敵機も落とすと言うよりは追い払うような戦い方をする。

 彼等には国籍がない。国無き傭兵としての生き方は決して自らの意志では無かったが空から離れられなかったのも事実である。

ING KUNAI2
Name:Jiu=Saotome[早乙女 慈雨]
SexType:Female
Age:32
 ウスティオ空軍第6師団第77飛行隊クナイ隊所属。シグの姉。弟同様ユージアの傭兵。
 空を飛べればそれでいい。邪魔な者目に付いたものはとりあえず叩く。
 基本的に惰性で飛ぶと言う敵にとっても味方にとってもはた迷惑な女性。
 戦争中の国に安全な場所はないと言う弟と共通の見解があるためか弟が甥っ子達を基地まで連れていく事に関してはまったくの無関心。
 だからといって子供達に対してまで無関心と言うわけではないらしいのがせめてもの救い。
 その背景に夫はいるものの、過去の戦闘で子供を産めなくなった事が少なからず関係している。
 Tacネームは弟のそれに合わせ月の意を持つ物を選んだ。
 「〜ing」とかけたそのTacネームに違わぬ縦横無尽ぶりの為援護に付いていく事も出来ないが、弟を乗せた偵察飛行でこそ彼女の飛行技術は真価を発揮する。
 本人は善悪には無頓着で撃って落とすをただ純粋に楽しんでいる節があるのでタチが悪い。
 それを上手く御して戦果を挙げる方向に行かせるのは後部座席に座る夫の役目である。

 戦場に善悪を持ち込むことはせず、その中で翻弄される人の心を眺める事を好む傾向にある。彼女にとって傭兵稼業とは空を舞うための一手段に過ぎないのだ。

LAGU KUNAI2
Name:Edouard=Camus[エドワール=カミュ]
SexType:Male
Age:28
 ウスティオ空軍第6師団第77飛行隊クナイ隊所属。イングの夫。
 元々はエルジア軍良家の長男だったのだが、仕事で出会ったシグと写真の趣味で意気投合。
 そのまま気が付いたらイングに目を付けられ気が付いたら夫婦になっていた(シグ談)
 元々は管制官志望だったせいもありそのままイングの後部座席に座らされるハメに。
 地上でこそカカア天下を許している者の空に上がれば妻の機動に振り回されながらも的確な指示によって暴れ馬な妻を自在に操るなかなかの強者でもある。
 地上では整備も担当。時折偵察用のセンサーやECMなどもいじっている。

 最近の悩みは二つ。一つはレーダーをろくに見てくれない妻。
 もう一つは自分に懐いてるのいないのかよく解らない反応をする義兄の長男。

CROW
 クロウ隊
 ウスティオ空軍第6師団第4飛行隊
 ガルム隊と同じくウスティオ軍部が傭兵隊を集めて作った飛行隊の一つ。
 構成メンバーの平均年齢は若く、傭兵部隊としてはまだ若い部類に入る。
 今回の戦争はほぼ初陣ではあるが着実に戦果を挙げているため注目株の部隊でもある。
「ある時」までルーキーでしかなかった彼等は、思いも寄らぬ所からこの戦争の中心に巻き込まれる事になる。

 戦歴の浅さを象徴するようにこの隊はまだそれぞれのTacネームを決めていない。
 PJだけは名前が長いから&言いやすいと言う理由でTacネームが決まっている。

編成:F-16Cの三機編成

CROW1
Name:William=S=Carter[ウィリアム=S=カーター]
SexType:Male
Age:26
 クロウ隊1番機。
 3人の纏め役。若くして一部隊を預かる優秀なパイロットではあるがまだエースと呼ばれる程の戦果は挙げていない模様。
 PJの才能を早くに見抜いて引き抜いたはいいが若さ故に戦場の現実を知らなさすぎる事に一抹の懸念を覚えている。

CROW2
Name:Richard=Dennis[リチャード=デニス]
SexType:Male
Age:25
 クロウ隊2番機。
 3番機のPJに負けず劣らずのお調子者だが口が悪いせいなのか、デリカシーに欠けるせいなのか、あまりモテない。
 その鬱憤の矛先は勿論PJ。なので反応が面白いのも自分よりPJと言うことは自覚している。

PJ CROW3
Name:Patrick=James=Beckett[パトリック=ジェームズ=ベケット]
SexType:Male
Age:22
 クロウ隊3番機。
 底抜けの明るさと真っ直ぐさが何よりのウリではあるが、まだ戦争の裏の顔を知らない為ベテランからは嫉妬と呆れとうらやましさの混じった視線で見られることもしばしば。
 もっとも、本人がそれを知りつつもそう振る舞っているのなら大したものではあるが。
 結構いいとこの坊ちゃんらしく、その辺りで異性への受けも良いらしい。

Children
早乙女時雨の子供達。
 三男二女の大所帯ではあるが血を分けた実子は長女の細雨ただ1人であり、長男の氷雨を除いて残りは彼女の母が経営していた孤児院にいた子供達。ユージアの戦乱で焼けた孤児院から引き取られた子供達の戦場を見る目は慣れによるものなのかどことなく冷めている。

Hisame=Saotome
Name:早乙女 氷雨(ヒサメ)
SexType:Male
Age:9
 シグの長男。幼い頃突然父親が四人も兄弟を拾ってきたり彼の仕事に振り回される形で各地を引き回されてきたせいか年齢より遙かに大人びて見える。
 だが無表情で感情の起伏の薄い彼の中身が付いていってるかは解らない。
 拾った当初「あんまり大人しいから女だって決めつけてた」と言う理由で祖母の名を付けられてしまったことをかなり気にしており、そこをつついて飛び膝蹴り食らった大人多数。
 時雨曰く気が付いたら横にいたとの事。
 だが周囲はどこかの誰かに産ませてしまったのを押しつけられたと暗に明に囁いている。
 家族は皆全く気にしていないようだが。
 ちなみに必要と思った技術は即修得するという才能の持ち主。
 裏を返せば不要と思ったことは何をやっても覚えない。

 唐突に増えた兄弟達の長男という自覚は思いの外強く、暇を持て余しているパイロットや整備班から護身術や拳銃の扱いを教わる姿を見かける事も。

Sasame=Saotome
Name:早乙女 細雨(ササメ)
SexType:Female
Age:9
 時雨唯一の実子。氷雨を除く兄弟姉妹は母の経営していた孤児院の子。
 やや病弱に見えるがとことんなまでのマイペース。手先が器用で折り紙が趣味。
 孤児院と言う性質上突然兄妹が増える事には慣れていたものの、同い年の兄が増えたと言う事に関してはやや複雑な感情を抱く。
 一見穏やかで常に笑みを浮かべている優しい娘に見えるが、それが血に濡れた戦場の現実に触れても変わらないとなると話はまた違ってくる。

Suku=Saotome
Name:早乙女 宿雨(スク)
SexType:Male
Age:8
 眼鏡に辞書と一通りのインテリグッズを常に常備している次男坊。
 人付き合いの苦手な兄を何かにつけて心配しているが逆に長男に気を遣われる事も。
 インテリ気取りの小生意気。兄弟の中では唯一公用語の他にベルカ語も話せる。
 戦場に関しては冷静な目で見ようと勤めるものの、どうしても顔に出てしまうらしい。

Syu=Saotome
Name:早乙女 驟雨(シュウ)
SexType:Female
Age:7
 お喋り活発典型的なお転婆娘。双子の兄弟であるリョウとは良く一緒にいて喧嘩する。
 かと思えばピクシーにホの字なのか彼の前ではマセてみたりする事もある。
 最近では誰の前でも笑顔を作る姉を少々疎ましく思っているらしい。
 恐い話を聞いてもガルムの二人が居るから平気だもーんとぶりっ子してみせるが……ある意味で一番まともな反応を返す娘でもある。

Ryo=Saotome
Name:早乙女 涼雨(リョウ)
SexType:Male
Age:7
 やんちゃ、口が悪い、生意気盛り。氷雨とは対極の意味での問題児。
 とはいえ誰よりも父が強いと言ってくれるので時雨の顔は緩みっぱなし。
 何かに付けて要領がいいように見えるのだが戦場、特に地上戦や地上の被害の話になると途端に逃げ出す。
 だが双子の姉弟であるシュウに捕まってままならず喧嘩になることもしばしば。

Others
『彼』と関わった人々

Blan=Bernet
Name:ブラン=ベルネット
SexType:Female
Age:24
 シエロの友人。白髪赤目のアルビノの女性。名前もエルジア語で「白」を意味している。
 エルジアからウスティオ(当時はまだベルカ)へ移って間もないシエロの良き理解者であり話し相手であった。
 成長するに従いただ1人の理解者も必要無くなっていくシエロを見て一念発起。
 将来の方向性を決め、互いに独り立ちして良き友人で終わるはずだった女性。
 しかし、その為に彼女が向かった場所。
 その近くには、円卓の乾いた大地が横たわっていた。
 いじめられっこではあったがプライドは高く、それ故か一念発起するまでは非常にヒネた性格をしていた。

Adele=Charlott=Eugn
Name:アデーレ=シャルロット=オイゲン
SexType:Female
Age:20
 ヴァレー基地に勤める女性衛生兵。
 それまで辺境の基地でだらだらと過ごしていて、戦争が始まってからもこのまま昼行灯で終わればいいと暢気に構えていたが、その基地が最後の砦となってしまい神経をすり減らす日々に。
 幼い頃に両親が離婚し母に引き取られたが母が2度目に離婚したときに妹を養父が引き取ってベルカへと行ってしまったという経歴があるためか対地任務や市街地作戦のあとにはきつい言葉が待っている事も。

Calilla=Jäger
Name:カミラ=イェーガー
SexType:Female
Age:10
 親に連れられ、ベルカからウスティオへ亡命してきた少女。
 一見大人しく気の弱い、典型的な良い子に見えるのだが……。
 彼女の心にもまた戦争は無慈悲に牙を剥く。

Mark=Acs
Name:マルク=アクス
SexType:Male
Age:35
 ヴァレー基地司令官。ベルカ戦争開戦から最前線で戦い生き延びた男。
 ウスティオがまだベルカの一部だった頃には現役パイロットとして活躍していた。
 シエロが正規軍にいた頃からの上司でありガルムの名付け親。
 どうやらピクシーとサイファーが組むことになったのは彼が頼み込んだ為らしい。
 傍らには常にフリーダ・ツィーゲ中尉が副官として控えている。
 実はかなりの食わせ物。
 物わかりの良い上官と昇進の為にあらゆる手段を厭わない面と使い分ける為、実はシエロからは信頼こそされど信用はされていない模様。
 大佐の階級も手に入れる過程で影では何人か涙を飲んだのではとはシエロの弁。

Frida=Ziege
Name:フリーダ=ツィーゲ
SexType:Female
Age:26
 ヴァレー基地司令マルクの副官。
 常に冷静沈着に司令の傍らに控えるデスクワーク派のように見えるが実は各パイロットの状態をはじめ基地周辺のあらゆる情報を司令に伝えるべく常に基地中を巡り歩いている行動派。
 淡々とした物言いは彼女自身にもどうにかできる物でないため直接パイロットに声をかけるような事はしないが人の内面を読みとる目は確かな物があり、シエロの飛行停止を進言したのも彼女である。

Guenter=Brand EAGLE EYE
Name:ギュンター=ブラント
SexType:Male
Age:40
 第6航空師団の管制官。口調こそ堅物に見えるが案外冗談も通じたりする気のいい男。
 緩急巧みに使い分ける話術から傭兵部隊相手に一歩も引かない敏腕指揮官。
 シエロとは訓練生時代から面識があり、今のウスティオ空軍にてかつてのTacネーム「ノワール」としてのシエロを知るのはこの男一人でもある。
 付き合いの長さ故か当時と今との落差を知っている故か現状のシエロを見る目はどこか哀愁を帯びている。
 マルクとは先輩後輩の間柄ではあるが基本的に実直な性格と前線任務を望んでいる為か今では彼が部下という立場になっている。階級は中佐。

Lydiane=Silvans
Nameリディアーヌ=シルヴァンス
SextypeFemale
Age
49
 シエロの母親。穏やかで全てを見透かしたような飄々とした印象の女性。
 現在ソーリス・オルトゥスに在住。夫と出会う以前はエルジア空軍に所属。
 ウィスキー回廊で多大な戦果を挙げたことから「砂漠の魔女」と呼ばれたトップエースだった。